導入事例

圏央所沢病院 様

一般病院向けシステムソリューション

User Case 01

社会医療法人 至仁会

圏央所沢病院

DPCを促進し、急性期の入院医療もスムーズに
情報共有の効率化が医療の充実に繋がる

理事長 吉川哲夫 氏

導入前の課題

  • 情報共有の迅速性・正確性の向上
  • DPC制度下での病院運営の効率化

導入後の効果

  • スムーズな情報共有で余分な作業時間が減少
  • 病院運営が効率化され医療サービスが向上

導入経緯

スタッフ間の情報共有の効率化に加えカルテの長期的な保存・管理も課題

 当院は平成21年4月の移転リニューアルに伴い、電子カルテを本格導入しましたが、それ以前から、DPC制度への参加を念頭に、ベネフィックス社の協力を得て医事会計システムやオーダリングシステムを順次導入してまいりました。
 電子化への動機は、やはり病院運営の効率化です。紙カルテでは、カルテを探す手間や時間がかかるうえ、記録できる情報にも限度があります。さらに、手書き文字が判読困難なケースもあるので、情報共有のスピードや正確性といった、本来の医療行為以外の部分で負荷がかかってしまっている状況がありました。さらに紙カルテでは、長期の保存や治療履歴の時系列的な参照が難しいところもあり、質の高い医療を提供するうえでも、電子化による効率的な患者情報へのアクセスが必要だと感じていました。
 また、DPCの目的の一つには、入退院をスムーズにして患者側及び、病院側の負担を減少させるということがあります。それを実現するためには高精度の治療戦略の構築が不可欠。そういった意味でも情報共有の効率化は、病院運営の重要課題だと考えています。

病院側に歩み寄った柔軟な対応に好感。適切な指導で、導入もスムーズに

 電子化を行っていくにあたっては、複数の業者にプレゼンテーションを行ってもらいました。病院内の各部門からも、「あれはできるか?これはできるか?」と、現場の経験に根差したさまざまな要望があがっており、それらを検討材料に各業者との打ち合わせを重ねました。
そんな中、あらゆる要望に柔軟に取り組む姿勢を見せてくれたのがベネフィックス社。当院としても、前例のない試みを行っていたので、「一緒に良いシステムを作っていこう」というスタンスで、柔軟にシステムのカスタマイズに応じてくれたことがベネフィックス社を選ぶ決め手となりました。
 電子カルテの導入は移転オープンと同時に行うことに決定しましたが、当院のスタッフは300人近くおりましたので、運用方法の移行がトラブルなく、スムーズに行えるかということも重要な課題でした。導入前には各部門ごとに1人ずつ担当者を立て、ベネフィックス社のディレクションのもと、研修を重ねました。さらに、開院後は1ヵ月にわたり、電子カルテに慣れるための試用期間を用意。結果的には、トラブルもなく、電子化へのスムーズな移行ができました。

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導入効果

膨大なカルテ情報に一瞬でアクセス。患者さんの待ち時間削減にも効果

広々とした開放的な待ち合い

広々とした開放的な待ち合い

 導入後の効果として、わかりやすかったのが、会計処理が大幅に短縮されたことです。これにより、患者さんの待ち時間も明らかに短くなっています。また、コメディカルスタッフたちの、患者情報へのアクセシビリティも向上したため、カルテ待ちなどの時間も生じません。
 診療に際しては、検査結果をすぐに呼び出せるので、結果を待つための待機時間もなし。同一検査の情報を時系列で表示させることも可能なので、これまでの治療経過が見やすいというメリットもあります。カルテ情報は制限なく保存できるため、生涯カルテとして長期的な既往歴を把握し、診療に役立てられます。受診履歴の情報は、期間指定で検索をかけられるので、すぐに呼び出せます。これらのカルテ情報は、二重化されたサーバーで安全に保持されているので、万が一の事故で情報を喪失してしまうリスクもありません。
 法人全体では、クリニックや、訪問看護ステーション、介護老人保健施設などの事業展開も行ってきており、そうしたサテライト部門とのシステム連携も発展させています。現状では、訪問リハビリテーションや訪問看護の際、タブレット端末を用いて、遠隔からカルテにアクセスできるようにもなっています。
 現在、当院はDPC対象病院として更なる効率化を進めています。現場の運用状況は随時ベネフィックス社へフィードバックし、システムの改善に対応してもらっています。今後も、ベネフィックス社と共に、質の高い医療の提供を追求していきたいと思っています。

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今後の方針

開院以来、訪問看護ステーションや介護老人保健施設、訪問リハビリテーション、通所リハビリテーションなど、地域のニーズに応じてさまざまな医療・介護事業を展開してきました。今後は、病院の増床も検討しています。
 電子化により、DPC対象病院としての効率的で質の高い医療提供が可能となり、また、救急医療への取り組みが評価され、平成24年より社会医療法人にもなりました。
 これからもより良い医療を追求し、地域に貢献できればと考えております。

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ベネフィックスへの期待・要望

現在ベネフィックス社には、進行しているクリティカルパスの仕上げを依頼中ですが、ちょっとしたことでも丁寧に相談に乗っていただけるので、大変助かっています。引き続き、これまでと同様、当院に近い立場から、理想の病院作りに協力していただけるよう、お願いいたします。

中央:吉川理事長 左:事務部 佐久間係長

中央:吉川理事長 左:事務部 佐久間係長

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システム構成図

システム構成図

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インフォメーション

社会医療法人 至仁会

圏央所沢病院http://www.ken-o-tokorozawa-hosp.com/

建物外観

 当院は1985年に「吉川病院」として開院いたしました。2009年からは現在の場所に移転し、「圏央所沢病院」として、所沢・入間・狭山エリアの中核病院としての役割を担ってきました。また、2012年には、救急医療への取り組みが評価され、社会医療法人にも認定されております。
 一方、訪問看護ステーション「歩」、通所リハビリテーション「道」、介護老人保健施設「遊」、「よしかわクリニック」といった多岐にわたる事業を展開し、地域のニーズに添う、医療・介護サービスの充実に努めております。さらに、DPC対象病院として、医療の効率化及び、質の向上に取り組み、急性期の入院医療にも貢献していきたいと考えています。
 「癒しの心を持つ病院」を基本理念として、医療の充実に貢献すべく、スタッフ一同、今後もより一層の努力をしていく所存です。

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導入事例

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